導入事例

医療法人社団慈優会 九十九里病院
食べることをあきらめない! 元気になれる食事の提供を目指して
衛生面、栄養価に配慮し、負担なく美味しく楽しいお食事のために既製品を活用
施設分類:ケアミックス病院
ベット数:199床
栄養科 管理栄養士 久我 浩子さん、鈴木 ひより さん、 株式会社T・A TRUST 臼井 俊輔さん、二平 祥華さん
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食形態ごとの内訳
コード 1j 2-1 3 名称 嚥下訓練食 Ⅰ・Ⅱ 嚥下訓練食 Ⅲ ソフト食 対象人数 2 10 25 -
嚥下調整食を導入する際のポイントや流れ
以前は、手作りでペースト食を作る際、一般食のおかずをミキサーにかけて提供していました。しかし、ミキサーにかけると食材から水分が出て食事の味が薄くなることや、栄養面でも必要エネルギーが確保できないこと、作り手によって物性にムラができてしまうことが課題でした。
この課題を解消するために、既製品でコード2-1相当の商品を探していた際に、展示会で「ひとさじのチカラ」を見つけました。そのネーミングセンスに魅かれて多職種で検討したところ、味・物性・利便性など満場一致で導入に至りました。
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どんな風に活用しているか
嚥下訓練食Ⅲ(コード2-1)の副菜として、毎食「ひとさじのチカラ」を活用しています。
現在は惣菜ペーストシリーズ全8種を3日サイクルで提供しています。
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既製品を使うことのメリット
導入のメリットは幾つかあります。
・まずは、患者さんの喫食率が上がったことです。味が美味しく食が進むためか、従来のミキサーやトロミ食で2-3割しか食べていなかった方が、ひとさじのチカラに変更して全量食べられるようになった時は本当に嬉しく思いました。また、少量高栄養のため、全体的に提供量が減ったことも介助時間削減に繋がっています。
・調理の面でも、フードカッターやミキサーを使用することが無くなったため、調理の手間が削減。ミキサーをかけていた約10~20分程の作業時間が減りました。また、今まで食種としてコード2-1、2-2がありましたが、「ひとさじのチカラ」の導入を機にコード2-1に集約しました。食種を2種類が1種類に減らすことができ、現場の負担減に繋がっています。
・形態にムラができることなく安定した形態で提供が可能になりました。
・惣菜ペーストは調理済みで解凍でも提供可能ですので、色々な方が手を触れなくて良いため衛生面でも安心です。
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費用について
食材費として比較してみればコストは上がりますが、衛生面や業務時間の短縮など、総合的に判断して使用を決定しました。
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献立例
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