導入事例
NTT東日本関東病院
少量で栄養価の高い食事の提供・低栄養を予防する
物性を安定させ安全でおいしい嚥下調整食を提供する
施設分類:急性期病院
ベット数:一般(544床)、精神(50床) 計594床
管理栄養士 上島順子さん、三好郁弥さん、豊島瑞枝さん エームサービス(株)平澤広美さん、入夏みなみさん、小村莉穂さん
-
食形態ごとの内訳
コード 0j 2-2 3 3~4 4 名称 嚥下開始食 ペースト食 ムース食 嚥下やわらか食 やわらか食 対象人数 3 3 4~5 12 30 -
嚥下調整食を導入する際のポイントや流れ
◦導入理由
以前は全て手作りで提供していましたが、学会分類に沿った物性の食事を提供するため、学会分類2013が発表された約10年前に導入を検討しました。
◦導入の流れ
⑴ 病院と給食受託会社が協力し、学会分類に沿った食事を提供できるよう検討
⑵ 言語聴覚士や病院の管理栄養士が講師となり、院内勉強会を実施
⑶ 試作
⑷ 導入
-
どんな風に活用しているか
・エネルギー1600kcal/日、たんぱく質55g/日、お粥180g/食を基準として1週間のサイクルメニューを導入し、少量高栄養の食事提供を行っています。メニューの被り防止や食材費の上限等の理由から既製品と手作り品を組み合わせて使用しています。
・既製品については1日3食、主菜(魚や肉)と副菜の両方で使用しています。特に、コード3とコード4での利用が多いです。また、マルハニチロのやさしい素材 野菜をコード4の付け合わせとしても使用しています。やさしい素材 ゼリー野菜は加熱してソースとしても、行事食で彩りを添える目的でも使えるので便利です。
・全量摂取を目指すため、メニュー数を増やさずに栄養価を付け足す場合、既製品やお粥にはソースやタレ、汁物にはプロテインパウダーの添加、デザートの材料を牛乳から生クリームに変更するなど工夫をしています。
〈当社の使用商品〉
・New素材deソフト 魚、肉
・やさしい素材 たまご
・たんぱく21 魚、肉
・やさしい素材 温野菜、とけないゼリー野菜、ゼリー野菜
・やさしいおかず みためがシリーズ
-
既製品を使うことのメリット
・調理時間が短縮される(例:既製品を活用することで、朝食は温めるだけで提供可能)ことで、調理師と栄養士の負担を軽減し他の作業に時間を割くことができます。
・物性が安定しているため作り直しの手間がなく、誰が作っても同じように提供することができます。
・細かな調理作業が不要であるため予備食を作る必要がなく、食数変更があってもすぐに使用することができます。余りは商品トレーごとカットし冷凍保存が可能なため食品ロスが少ないです。
-
費用について
常食よりは高くかかりますが、高すぎることなく病院の理解のもと予算内で提供することができています。
-
献立例
-
関連商品