「食べる」=「かむ」+「飲み込む」
「かむ」とは? =咀嚼(そしゃく)
私たちはものを食べようとする前に、何をどのくらい、どのように食べるかを脳で判断します。
その情報を得て、食べ物をかんだり、舌でまとめたり、喉に送り込みます。
「飲み込む」とは? =嚥下(えんげ)
私たちの喉には、息をするために常に開いている「気管」と食べ物を飲み込むときに開く「気道」の二つの出口があります。飲み込むときは、気管を閉じて、食道を開き、食べ物を押し込みます。この動作をタイミングよく行う必要があります。
これらの機能が低下した症状を「摂食機能障害」といいます。
誤嚥(ごえん)とは?
最近むせやすくなっていませんか? それは誤嚥している可能性があります。
誤嚥とは、食べたものや飲み込んだもの、自分の唾液などが、食道ではなく、気管に間違って入ってしまうことです。
誤嚥すると誤嚥性肺炎を起こす危険性があります。
むせこむなどの症状がある場合、次のことに気を付けましょう!
(実践する前にかかりつけの医療介護機関へご相談ください)
食べる前に体操をする
【体の運動】
1 上半身の運動 ・・・ 頭の上で両手を軽く組み、背筋を伸ばしてゆっくりと左右に傾ける。
2 首の運動 ・・・ 背筋を伸ばし、頭をゆっくりと左右前後に傾け、また、ぐるっと回転させて首の筋を伸ばす。
【口の運動】
1.舌の運動
2.ほおの運動
3.くちびるの運動
食べやすい姿勢をとる
【いすでの食事】
-
- まっすぐ前を向いて背筋をしっかり伸ばす。
- 舌を前に出したときに、舌と床が平行になるようにする。
- むせの強い人はあごを少し引く。
- 足の裏を地面にしっかりつける。
【ベッドでの食事】※リクライニング機能がある場合
- 体が安定するところまで上半身を起こす。
- 頭の下に枕などを当てて、少し前屈させる姿勢にする。
- 膝は軽く曲げる。
視覚、聴覚、嗅覚を刺激する
きれいに盛り付けされた見た目にもおいしい食事を、食べる前に見せるようにします。
視覚、聴覚、嗅覚が刺激されて食欲も湧いてきます。
食後に口腔ケアを行う
食べ物をおいしくきちんと食べるには、口の中が清潔で健康であることが大切です。
姿勢に気をつけて、誤嚥しないように、歯磨きをしましょう。
参照)マルハニチロ発行 おいしくたべるやわらか食のすすめ
実践する場合はかかりつけの医療介護従事者へご相談ください。
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